Ingress無情

Ingressを始めて3週間ぐらいになる。やっとレベルが7になってそこそこ戦えるようになってきた。

しかしこのゲーム、結構生々しいというか、戦いの無情さを肌で感じられるところがある。

ある日、都内にある仕事場の近くに最近生えたポータルを、どれくらい長く維持できるか、試しに朝から晩まで暇さえあればリチャージし、時にはまさに攻撃を受けている最中だったりして、みるみる減っていくレゾネータに「死なないでー!生きてぇ!」と心の中で絶叫しつつ相手があきらめるまでひたすらリチャージをしたりしたのですよ。

それでも何とか無事に帰る時間を迎え、シールドなど挿して万全の体制を整えて岐路についたわけです。

そうしたら会社を出て15分もしないうちに強力な攻撃を受け、リチャージも間に合わずわがポータルは半日で敵の手に落ちたのでした。

結構情が移っていたそのポータルを奪った敵がそれに何をしたかというと、L1のレゾネータを1本だけ挿して去っていったのです。

よっぽど会社に戻ろうかと思いましたよ。

イメージとしては完全に、戦友が敵に首を取られてさらし首になってるのを見た感じですよ。

しかし戻ることもできなかった僕が何をしたかというと、帰路にある敵の某ポータル密集地帯でL7のバスターを収支など無視して力の限り放ち、真っ白になった廃墟にL1のレゾネータを1本ずつ挿して回っておりました。

その時そこにあったのは、四人の子を持つ人間でも、依頼された仕事を頑張ってこなすプログラマでもなく、ただの狂人であったのでしょう。

そして今はただ、スマホの電源を入れっぱなしにして自転車で走り回り、XMを集めては傷ついた誰か知らない人ののポータルにリチャージして回るという、出家をした武士のような生活を送っているのでございます。

いやこの行いはリチャージなどという軽薄なものではなく「利捨解」とも呼ばれるべき行為なのでございます。

(都内ではオーナーが変わらないまま朝を迎えられたポータルはかなり運がいい方であることがわかってきたのはレベルが8を超えたころでした)