集団投射

先日、「題名のない音楽会」でノイズミュージックが取り上げられるという大事件があった。

http://news.biglobe.ne.jp/entertainment/0413/jc_140413_4804036021.html

ノイズミュージックの認知度を上げる千載一隅のチャンスとあってか、大友良英氏のテンションも上がりっぱなしである。

その中で、高柳昌行/阿部薫の「集団投射」が紹介されていた。

阿部薫は以前からちょっと真剣に聞いてみたかったので、これを機会に御茶ノ水「ジャニス」で借りてきた。

このジャニスのすごいところは、こういう超マイナーなCDが普通にレンタルされているところである。ただし値段は結構高い。でもAmazonで買うと2万円以上にもなっているCDなので、多少高くても「ありがたや、ありがたや」と財布を開いて借りてくるしかないのだ。

http://www.amazon.co.jp/%E9%9B%86%E5%9B%A3%E6%8A%95%E5%B0%84-Mass-Projection-%E9%AB%98%E6%9F%B3%E6%98%8C%E8%A1%8C/dp/B00005B1IN

で、SONYのUDA-1で再生が始まった瞬間、僕は反射的に頭を少し低くしてしまった。

身の危険を感じたのである。

ほぼ「音による爆撃」と言ってもいいかもしれない。

始まった瞬間から全力である。で、そのままおしまいまでずっとそのテンションが維持されている。こんな音楽を夜な夜なやっていたら、それこそ長生きできそうにない。

あまり日常生活に疑問や不満や理不尽を感じていない時には、この音楽はそれこそ雑音にしか感じられないかもしれないが、そういったものが自分に鬱積しているときに聴くと最高のBGMになるような気がする。

この音楽が生まれた時代もまた、そういう時代だったのだろう。

ブルーレイ

正直、いまだにレンタルやセルのビデオ屋さんで主力となっているのがDVDであることに違和感を感じている。

こんな僕もつい数か月前まではDVDで十分だと思っていたのである。しかし、実際に自分でブルーレイの動画を見てから完全に考えが変わってしまった。

「なぜDVDで十分だと思うのか」

SONYがオーディオ分野でハイレゾを押している。それの是非はともかくとして、ブルーレイによる動画は誰が見てもDVDとの違いが明らかにわかるレベルである。オーディオはダイナミックレンジの違いがわかるほど音量を上げられる機会はそうそうないが、ヴィジュアルの方は少し顔をモニタに近づけるだけですぐに画質の違いがわかる。

同じものがDVDとブルーレイの両方で売られているなら、DVDを購入する理由はほとんど感じられないほどの画質差である。

そもそもDVDはハイビジョンを意識した規格ではない。今当たり前になっている1920ピクセルのモニタにはスペックが完全に不足している。しかも4Kはともかくとして720ピクセルは、アナログフィルムの情報量を再現する使命を負うにはあまりに低スペックである。「サウンドオブミュージック」の時代のフィルムですら、DVDではフィルムの情報量をまったく伝えきれていない。

しつこいようだが「その差は、誰が見ても明らか」である。オーディオのハイレゾのように、「わかる人にはわかる」というレベルのものではないのである。

もう一つ理解できないのは、店頭でのPOP代わりの映像モニタが、フルハイビジョンでないことが非常に多いことである。いまだに4:3のモニタが使われていることすら珍しくない。こんなことでブルーレイのメディアが売れるわけがない。

ハイビジョンに移行してもう何年も経つのだから、いいかげんみんなブルーレイに移行しようよと。

何が困っているって、欲しいものがまだDVDでしか発売されてなかったりするのだ。でも今更DVDを購入するのも負けた気がしてね…