それは障害児ときょうだい児の愛の物語…か?

ここ数日何度も何度も「アナと雪の女王」を頭の中で反芻している。

この物語が「同性愛を肯定している!」と言われているという話をどこかで読んだ。まぁ確かにそう読めなくもない。最後の方でエルサがアナに

「私のために犠牲になってくれたの?」

と質問するくだりがあるのだがこれへのアナの返答が

「…I love you.」

なのである。

英語圏のloveは、日本語として使われるときのニュアンスよりもずっと広い意味で使われるので、これを兄弟愛と解釈しても何の問題もないのだが、逆に言えば同性愛として解釈することもできることになる。

ちなみにこの部分、字幕では「だってあなたの妹だもの…」というような訳がついていたと思う。直訳すると日本人には同性愛的なニュアンスしか感じられないと翻訳者も思ったのだろう。

さて、そんな解釈もできる「アナと雪の女王」だが、別の見方もできるように思われる。

それは、エルサの能力を「障害」ととらえると見えてくる。

制御できない超能力を持つということは、普通の人の中で普通に生きていくことが難しいという意味で、これは正に健常者の中での障害者と同じポジションとなる。そういう見方をすると、この物語は「自分の障害とどう向き合っていくか」を表すと共に「子供や兄弟の障害とどう向き合っていくか」という非常に重いテーマを持った作品のように感じられるから面白い。

脚本家の意図は分からないが、障害児を持った親がどう振る舞うべきなのか、障害児の兄弟はどうなのか、この物語はこの物語なりの解答を出してくれているように思う。これ以上はないほどのきれいごとにしか感じられないかもしれないが。

見る人によって全然別の解釈ができる「アナと雪の女王」是非見てみてください。できれば吹き替えと字幕の両方がおすすめです。

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